スクリーニング

発達障害のスクリーニング

調査対象児の中でその後、自閉症やアスペルガー症候群などの広汎性発達障害の診断が判明した時点で、定型発達群と自閉症群とに分け比較することで、発達障害のおおよその特徴が見えてきました。

まず2つの群は、8ヶ月時点では、項目の通過率で大きな違いは見られませんでした。両群の差異が顕著になったのは、18ヶ月時点でした。その18ヶ月時点でも、違いがみられる項目と、違いがあまりみられない項目とが明らかになりました。

まず、歩く、走るといった、運動発達に関してはあまり差は見られませんでした。また、何かをつかむ、つまむなどの二項関係的な対象の操作や、他者への発声や特定の人への関心などの二項関係的な対人行動の発達にも、大きな差が見られませんでした。

もっとも差が明確となったのが行動注意行動を中心とする三項関係と、初期言語でした。他者の苦痛への反応、応答の指さしなど他者の意図や情動状態を読み取る高次の社会的認知に定型発達と発達障害の違いが表れていました。

一日の生活イメージ

発達障がいの初期予兆は、生後1年目ではなく、18ヶ月時点で明らかになる可能性があることは、統計的にも確認されています。 図のように、項目反応理論で得られた能力値を縦軸に、月齢を横軸にして、2つの群の成長を描いた場合、切片には意味のある差が見られない一方で、傾きでは差があることが分かりました。8ヶ月時点では違いがなかった両群が、月齢が進むことで、違いがどんどんと広がっていくことが分かりました。